転職を考える際、多くの疑問や不安が頭をよぎることでしょう。特に、テクニカルな職種への転職は、その不安も一層大きいかもしれません。
バックエンドエンジニアという職種に興味を持っているけれど、何から始めればいいのか、どんなスキルが必要なのか、将来性はどうなのか。そういった疑問を解消するために、この記事をご用意しました。
■この記事でわかること:
- バックエンドエンジニアとは何か、その定義と役割
- バックエンドエンジニアの具体的な仕事内容
- バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違い
- バックエンドエンジニアに転職するメリットとデメリット
- 未経験からバックエンドエンジニアに転職するためのステップ
- バックエンドエンジニアとは何か?
- バックエンドエンジニアの仕事内容
- バックエンドエンジニアの職種
- バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違い
- バックエンドエンジニアと他職種の違い
- バックエンドエンジニアに転職するメリット・デメリット
- バックエンドエンジニアの将来性
- バックエンドエンジニアの年収
- バックエンドエンジニアに向いている人 [6つの特徴]
- バックエンドエンジニアに必要なスキルや言語
- バックエンドエンジニアの業界研究のやり方
- 未経験からバックエンドエンジニアに転職するには
- 30代未経験からバックエンドエンジニアへの転職は可能か?難しいのか?
- バックエンドエンジニアへの転職に有利に働く資格
- バックエンドからフロントエンドへの転職は可能か?難しいのか?
- バックエンドエンジニアはつらい・やめとけと言われる理由
- バックエンドエンジニアへの転職完全ガイド:未経験からのロードマップ|まとめ
バックエンドエンジニアとは何か?
バックエンドエンジニアという職種についての理解を深める前に、まずは基本的な定義とその役割について解説します。
このセクションでは、バックエンドエンジニアが何であるか、そしてフロントエンドエンジニアとどう違うのかについて説明します。
定義と役割
- 定義: バックエンドエンジニアとは、ウェブアプリケーションやソフトウェアの「裏側」で動くロジックやデータベースを設計・開発するエンジニアのことです。
- 詳細: ユーザーが直接触れることのない、サーバーやデータベース、API(Application Programming Interface)などを設計、開発、運用します。これらの要素は、ウェブサービスやアプリケーションがスムーズに動作するためには欠かせないものです。
- 主な役割:
- サーバーとデータベースの管理
- 詳細: サーバーはウェブサイトやアプリケーションが動作する基盤です。データベースは、ユーザーデータやアプリケーションデータを保存する場所です。これらを効率よく、安全に管理するのがバックエンドエンジニアの役割です。
- APIの設計と開発
- 詳細: APIは、異なるソフトウェア間でデータをやり取りするための仕組みです。バックエンドエンジニアは、これを設計し、開発することで、フロントエンドとの連携を可能にします。
- データ処理とロジックの実装
- 詳細: ユーザーからのリクエストを受け取り、適切なレスポンスを返すロジックを実装します。これには、データのバリデーション、認証、処理などが含まれます。
- サーバーとデータベースの管理
フロントエンドとの違い
- バックエンドエンジニア
- ユーザーが直接触れない部分を担当
- データベース、サーバー、APIなどを管理
- 言語例: Python, Java, Ruby
- 詳細: バックエンドエンジニアは、ユーザーが直接触れることのないシステムやデータベースを管理し、これらが効率よく動作するようにします。主にサーバーサイドのプログラミング言語を使用します。
- フロントエンドエンジニア
- ユーザーが直接触れるUI/UXを担当
- HTML, CSS, JavaScriptでページをデザイン
- 言語例: HTML, CSS, JavaScript
- 詳細: フロントエンドエンジニアは、ユーザーが直接触れる部分、つまりUI(User Interface)やUX(User Experience)を設計・開発します。主にクライアントサイドのプログラミング言語を使用します。
このように、バックエンドエンジニアは主に「裏側」の技術にフォーカスしており、フロントエンドエンジニアは「表側」のユーザーインターフェースに注力しています。
バックエンドエンジニアの仕事内容
バックエンドエンジニアが具体的に何をするのか、その仕事内容について詳しく解説します。このセクションでは、主な業務と一日の流れを例として挙げます。
主な業務
- データベース設計・管理
- 詳細: データベースはアプリケーションの心臓部とも言えます。設計から管理、最適化までを担当します。これにより、アプリケーションがスムーズに動作する基盤を作ります。
- スキル: SQL, NoSQL, データモデリング
- APIの開発
- 詳細: フロントエンドとバックエンドが通信するためのAPIを開発します。これにより、ユーザーが行った操作をシステムが理解し、適切なレスポンスを返すことができます。
- スキル: RESTful API, GraphQL
- セキュリティ対策
- 詳細: データの安全性を確保するためのセキュリティ対策を行います。これには、データ暗号化や認証手段の実装が含まれます。
- スキル: OAuth, JWT, HTTPS
- パフォーマンス最適化
- 詳細: システムの速度や効率を改善するための最適化を行います。遅いページロード時間や高いサーバーレスポンス時間を改善することで、ユーザーエクスペリエンスを高めます。
- スキル: キャッシング, ロードバランシング
一日の流れ(例)
- 朝会
- 詳細: チームとの朝会でその日のタスクや進捗を共有します。これにより、チーム全体の作業効率とコミュニケーションが向上します。
- コードレビュー
- 詳細: 他のエンジニアが書いたコードのレビューを行います。これにより、コードの品質が保たれ、バグやセキュリティリスクを早期に発見できます。
- 開発作業
- 詳細: 新機能の開発やバグ修正を行います。具体的な作業内容はプロジェクトやタスクによって異なりますが、基本的にはプログラミングが主な作業です。
- テスト
- 詳細: 書いたコードのテストを行い、問題がないか確認します。これにより、リリース後のトラブルを防ぐことができます。
- ドキュメント作成
- 詳細: 開発した機能についてのドキュメントを作成します。これは、後からそのコードを見る他のエンジニアや、自分自身が効率よく理解できるようにするためです。
- 終了報告
- 詳細: 一日の終わりに、作業の報告と翌日の計画を立てます。これにより、プロジェクトの進捗状況を明確にし、次のステップを明確にします。
バックエンドエンジニアの職種
バックエンドエンジニアと一言で言っても、その業務内容は多岐にわたります。このセクションでは、バックエンドエンジニアの主な職種とその特徴について解説します。
主な職種
- システムエンジニア
- 詳細: システム全体の設計から運用までを担当します。多くの場合、フロントエンドとバックエンドの両方に関わることが多いです。この職種では、システム全体を俯瞰する能力が求められます。
- スキル: システム設計, プロジェクト管理
- データベースエンジニア
- 詳細: データベースの設計、構築、運用に特化したエンジニアです。高度なデータベーススキルが求められます。この職種では、大量のデータを効率よく扱う能力が必要です。
- スキル: SQL, データモデリング, データベース設計
- APIエンジニア
- 詳細: 主にAPIの設計と開発に専門性を持つエンジニアです。フロントエンドエンジニアと密に連携を取ります。この職種では、外部システムとの連携も頻繁に行います。
- スキル: RESTful API, GraphQL, API設計
- DevOpsエンジニア
- 詳細: 開発と運用(Operations)の両方に関わるエンジニアです。インフラからアプリケーションまで幅広く担当します。この職種では、システムの安定性と効率性を両立させるスキルが求められます。
- スキル: AWS, Docker, CI/CD
職種選びのポイント
- スキルセット: 自分が持っているスキルや学びたいスキルに応じて職種を選ぶことが重要です。例えば、データベースが得意ならデータベースエンジニア、システム全体に興味があるならシステムエンジニアといった具体的な選び方があります。
- 業界・企業: どの業界や企業で働きたいかによっても、求められる職種は変わってきます。例えば、スタートアップでは多様なスキルが求められることが多いです。
- キャリアパス: 長期的なキャリアパスを考慮して職種を選ぶことも大切です。特定の技術に深く特化するか、幅広い技術を学ぶかで、将来のキャリアが大きく変わる可能性があります。
バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違い
バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニア、これらの職種名はよく混同されます。しかし、実際にはどう違うのでしょうか。このセクションでは、その違いについて詳しく解説します。
バックエンドエンジニア
- 業務範囲: バックエンドエンジニアは、データベース、API、サーバーなど、フロントエンド以外の全てを担当することが多いです。これにより、アプリケーションがスムーズに動作する基盤を作ります。
- 主なスキル: データベース設計、API開発、セキュリティ対策などが主なスキルとなります。これらのスキルを駆使して、ユーザーにとって使いやすいアプリケーションを開発します。
サーバーサイドエンジニア
- 業務範囲: サーバーサイドエンジニアは、主にサーバーとその周辺技術(ネットワーク、ストレージなど)に特化しています。これにより、アプリケーションが安定して動作する環境を提供します。
- 主なスキル: サーバーの設定、ネットワーク設計、ストレージ管理などが主なスキルとなります。これらのスキルを用いて、高い可用性とパフォーマンスを確保します。
主な違い
- 業務範囲: バックエンドエンジニアはより広範な業務を担当するのに対し、サーバーサイドエンジニアはサーバーとその周辺技術に特化しています。この違いにより、求められるスキルセットや業務内容が異なります。
- 必要なスキル: バックエンドエンジニアはプログラミングスキルが中心ですが、サーバーサイドエンジニアはネットワークやストレージに関する知識も必要です。このため、サーバーサイドエンジニアはより広い範囲の技術知識が求められます。
- 関与するプロジェクト: バックエンドエンジニアはアプリケーション開発全般に関与することが多いですが、サーバーサイドエンジニアはインフラ構築や運用により関与します。これにより、どちらの職種もそれぞれ特有の課題と解決策に直面します。
バックエンドエンジニアと他職種の違い
バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違い
バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアは、ウェブ開発の異なる側面に焦点を当てています。以下に、それぞれの役割と主な違いを詳しく説明します。
バックエンドエンジニア
役割
- サーバー、データベース、アプリケーションロジックなど、ウェブアプリケーションの「裏側」を担当します。
主な技術
- プログラミング言語: Python, Java, Ruby, PHP, Node.js など
- データベース: MySQL, PostgreSQL, MongoDB など
- フレームワーク: Django, Ruby on Rails, Express など
重視するスキル
- データベースの設計と管理
- APIの設計と開発
- サーバーの設定と運用
- データのセキュリティ
フロントエンドエンジニア
役割
- ユーザーが直接触れるウェブページの「表側」、すなわちUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)を担当します。
主な技術
- マークアップ言語: HTML
- スタイリング: CSS
- プログラミング言語: JavaScript
- フレームワーク/ライブラリ: React, Angular, Vue.js など
重視するスキル
- レスポンシブデザイン
- ユーザーインタラクションの設計
- パフォーマンスの最適化
- クロスブラウザの互換性
主な違い
- 焦点: バックエンドはデータとロジック、フロントエンドはユーザーインターフェースとエクスペリエンスに焦点を当てています。
- 使用技術: 使用するプログラミング言語やツールが異なります。
- スキルセット: バックエンドはシステムアーキテクチャとデータ管理に、フロントエンドはデザインとユーザー体験にスキルセットがあります。
- エンドユーザーとの関係: フロントエンドエンジニアは直接エンドユーザーの体験に影響を与える作業をしますが、バックエンドエンジニアは間接的にしか影響を与えません。
- デザイン: フロントエンドエンジニアはデザインセンスが求められる場合が多いですが、バックエンドエンジニアにはそれが一般的には求められません。
バックエンドエンジニアとインフラエンジニアの違い
インフラエンジニア
役割
- サーバー、ネットワーク、ストレージなど、システムがスムーズに動作するための「基盤」を設計、構築、運用します。
主な技術
- クラウドサービス: AWS, Azure, Google Cloud など
- 仮想化技術: Docker, Kubernetes など
- ネットワークプロトコル: HTTP, TCP/IP など
- 自動化ツール: Ansible, Terraform など
重視するスキル
- システムのスケーラビリティと可用性
- ネットワークの設計とセキュリティ
- デプロイメントと継続的インテグレーション
- モニタリングとロギング
主な違い
- 焦点: バックエンドエンジニアはアプリケーションのロジックとデータに、インフラエンジニアはシステムの基盤と運用に焦点を当てます。
- 技術スタック: バックエンドエンジニアは主にプログラミング言語とデータベースを扱い、インフラエンジニアはクラウドサービスとネットワーク技術を扱います。
- スキルセット: バックエンドはデータ管理とビジネスロジックに、インフラはシステムのスケーラビリティと可用性にスキルセットがあります。
- 責任範囲: バックエンドエンジニアは特定のアプリケーションまたはサービスに集中することが多いのに対し、インフラエンジニアはより広範なシステム全体を見渡す必要があります。
- セキュリティ: 両者ともセキュリティは重要ですが、インフラエンジニアはより広範なセキュリティ対策(ネットワークセキュリティ、アクセス制御など)に関わることが多いです。
バックエンドエンジニアとシステムエンジニア(SE)の違い
システムエンジニア(SE)
役割
- システム全体の設計、開発、導入、運用といったライフサイクル全体を管理します。顧客とのコミュニケーションも重要な役割の一つです。
主な技術
- プログラミング言語: 用途に応じて多様
- データベース: 用途に応じて多様
- プロジェクト管理ツール: Jira, Redmine など
重視するスキル
- システムアーキテクチャの設計
- プロジェクト管理
- 顧客とのコミュニケーション
- 要件定義と仕様書の作成
主な違い
- 焦点: バックエンドエンジニアは特定のアプリケーションの裏側に焦点を当てるのに対し、システムエンジニアはシステム全体に焦点を当てます。
- 技術スタック: バックエンドエンジニアは特定のプログラミング言語やデータベースに専門化することが多いですが、システムエンジニアは多様な技術を扱うことがあります。
- スキルセット: バックエンドエンジニアはプログラミングとデータ管理に、システムエンジニアはプロジェクト管理とコミュニケーションにスキルセットがあります。
- 顧客対応: システムエンジニアは顧客と直接対話することが多く、要件定義や仕様書の作成も担当します。
- プロジェクトのスケール: システムエンジニアは、より大規模なプロジェクトやシステム全体の運用に関わることが多いです。
バックエンドエンジニアに転職するメリット・デメリット
バックエンドエンジニアに転職する際には、多くのメリットとデメリットがあります。このセクションでは、それぞれの側面を詳しく解説します。
メリット
- 高い需要: バックエンドエンジニアは多くの企業で求められており、そのため求人も豊富です。特に、テクノロジーが進化し続ける現代において、この職種の需要は高まっています。
- 高収入: 専門性が高いため、一般的には高収入が期待できます。特に、経験年数が増えるとともに、報酬も相応に上がる傾向にあります。
- スキルの汎用性: バックエンドのスキルは多くのプロジェクトや業界で活用できるため、転職市場での選択肢が広がります。これにより、より多くのキャリアパスが開かれる可能性があります。
デメリット
- 高い責任: システム全体の安定性やデータの管理が求められるため、その責任も大きいです。一つのミスが大きな影響を及ぼす可能性もあり、そのプレッシャーは少なくありません。
- 専門性が求められる: 高度な専門スキルが必要とされるため、継続的な学習とアップデートが必要です。このため、自己投資の時間とコストがかかる場合があります。
- ワークライフバランス: 高い需要と責任があるため、時にはワークライフバランスが崩れる可能性もあります。特に、緊急のトラブル対応などで長時間の労働が必要になることもあります。
メリットとデメリットを総合的に考慮するポイント
- キャリアビジョン: 長期的なキャリアパスを考慮し、メリットとデメリットを天秤にかける必要があります。自分がどのようなキャリアを築きたいのか、そのビジョンに合った選択をすることが重要です。
- スキルセット: 自分が持っているスキルと、これから学びたいスキルを考慮して、転職を検討すると良いでしょう。スキルセットによっては、特定の業界や企業でより活躍できる可能性があります。
- ライフスタイル: 自分のライフスタイルに合った職種かどうかも、転職を考える際の重要なポイントです。例えば、家庭とのバランス、趣味や特技との両立など、多角的に考慮することが求められます。
バックエンドエンジニアの将来性
バックエンドエンジニアとして働く上で気になるのが、この職種の将来性です。このセクションでは、バックエンドエンジニアの将来について詳しく解説します。
業界の成長
テクノロジーの進化
IoT、AI、ブロックチェーンなど、新しいテクノロジーが次々と登場しています。
これらのテクノロジーはバックエンドエンジニアのスキルが必要とされるため、業界全体の成長がこの職種の需要を高めています。
特に、データ処理やセキュリティ、スケーラビリティなどの問題解決能力が求められます。
キャリアパス
スペシャリストとして
高度な専門スキルを持つバックエンドエンジニアは、スペシャリストとして非常に高い評価を受けることが多いです。
特に、特定のプログラミング言語やフレームワークに精通している場合、その専門性は高く評価されます。
マネジメントへ
経験とスキルを積むことで、プロジェクトマネージャーやエンジニアリングマネージャーといったマネジメント職にステップアップする道もあります。
この場合、技術だけでなく、チームマネジメントやプロジェクト管理のスキルも必要とされます。
高収入の可能性
スキルと経験
バックエンドエンジニアは、スキルと経験に応じて非常に高い収入を得る可能性があります。特に、レアなスキルを持っている場合、その価値はさらに高まります。
例えば、大規模なデータ処理や高度なセキュリティ対策ができる能力は、多くの企業で求められます。
フリーランスとしての働き方
柔軟な働き方
バックエンドエンジニアのスキルはフリーランスとしても高く評価されるため、企業に雇われる形態以外での働き方も十分に可能です。
特に、リモートワークやフレックスタイム制度を活用して、自分自身のライフスタイルに合わせた働き方ができます。
バックエンドエンジニアの年収
バックエンドエンジニアの年収は多くの要因によって変動しますが、最新のいくつかのデータに基づいて概要を提供します。
平均年収
約556万円: バックエンドエンジニアはWebエンジニアの一部であり、その平均年収は約556万円とされています。1
フリーランスの年収
平均約900万円: フリーランスとして働くバックエンドエンジニアの平均年収は約900万円であり、92%が年収600万円以上を稼いでいます。2
一般的な水準
600万〜800万円: バックエンドエンジニアの年収は、一般的に600万〜800万円が平均的な水準とされています。3
専門性と年収
バックエンドエンジニアは、必要とされるスキルや知識が高度であり、平均よりも高い年収を目指すことが可能です。4
勤務形態による違い
機密情報を扱う場合や、常駐による勤務か自社での勤務によっても、求められるスキルや年収が異なる可能性があります。5
この情報は、転職やキャリアアップを考えているバックエンドエンジニアにとって有用な参考になるでしょう。
■参照:
- バックエンド言語ランキング2023|求人多数!高年収を実現する …
- バックエンドエンジニアのフリーランス平均年収900万 … /PR TIMES
- Webエンジニアの転職市場動向|求人数や年収相場 /JAC Recruitment
- バックエンドエンジニアの年収は?フロントエンド … /テックストック
- Webエンジニアの年収 1000万円は可能か? /JobQ
バックエンドエンジニアに向いている人 [6つの特徴]
バックエンドエンジニアに向いている人には以下のような特性やスキルが一般的に求められます。
- 論理的思考力: バックエンドエンジニアは、データベースの設計やAPIの設計など、システム全体の構造を理解し、効率的なコードを書く必要があります。そのため、論理的に考える能力が高い人が向いています。
- 問題解決能力: バックエンドでは多くの技術的な問題に直面します。それらの問題を効率的に解決できる能力が求められます。
- コミュニケーション能力: バックエンドエンジニアは、フロントエンドエンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーなど、多くのステークホルダーと連携する必要があります。そのため、コミュニケーション能力が高い人が有利です。
- 継続的な学習意欲: テクノロジーは日々進化しています。新しいプログラミング言語やフレームワーク、ツールが次々と登場するため、継続的に学び続ける意欲が必要です。
- 高い責任感: バックエンドエンジニアはシステム全体の安定性を担保する役割もあります。そのため、一つのミスが大きな影響を及ぼす可能性があり、高い責任感が求められます。
- チームプレイのスキル: ソフトウェア開発は多くの場合、チームで行われます。そのため、他のメンバーと協力して作業を進められる能力が必要です。
これらは一例であり、バックエンドエンジニアになるためには多様なスキルや特性が考えられます。
しかし、上記のような特性を持つ人が、バックエンドエンジニアとして成功しやすい傾向にあります。
バックエンドエンジニアに必要なスキルや言語
バックエンドエンジニアになるためには、いくつかの重要なスキルが必要です。このセクションでは、それらのスキルについて詳しく解説します。
プログラミング言語
- Python: Pythonはデータ解析やAI開発にも使用される多用途な言語です。バックエンド開発においてもよく使用されます。特に、DjangoやFlaskといったフレームワークと組み合わせて使われることが多いです。
- Java: Javaは大規模なシステム開発によく使用される言語です。堅牢性とスケーラビリティが評価されています。Spring Bootなどのフレームワークと組み合わせて使うことが一般的です。
- Ruby: Rubyは特にスタートアップ企業でよく使用される言語です。Ruby on Railsというフレームワークが人気で、開発速度の速さが評価されています。
フレームワークとライブラリ
- Django: Pythonでよく使用されるフレームワークです。高度なカスタマイズが可能で、多くのプラグインがあります。セキュリティ面でも優れています。
- Spring Boot: Javaでよく使用されるフレームワークです。特にエンタープライズレベルのアプリケーション開発に適しています。多くの企業で採用されており、コミュニティも活発です。
データベース管理
- SQL: リレーショナルデータベースの操作に必要な言語です。データの読み書き、更新、削除などを行います。MySQLやPostgreSQLといったデータベースシステムで使用されます。
- NoSQL: 非リレーショナルデータベースを操作するためのスキルです。MongoDBやCassandraが代表的です。大量のデータを効率的に扱うことができます。
その他のスキル
- APIの理解: RESTful APIやGraphQLなど、外部サービスと連携するための技術が必要です。これにより、フロントエンドとのデータのやり取りや、他のサービスとの連携がスムーズに行えます。
- バージョン管理: Gitなどのバージョン管理ツールを使いこなす能力も必要です。コードの変更履歴を管理し、チームでの開発を効率化するためには欠かせないスキルです。
バックエンドエンジニアの業界研究のやり方
バックエンドエンジニアとして活躍するためには、業界の動向をしっかりと把握することが重要です。このセクションでは、業界研究の方法について詳しく解説します。
オンラインリソースの活用
- 技術ブログ: 企業や個人が発信する技術ブログは、最新の技術トレンドやノウハウが詰まっています。Medium, Dev.to, Qiitaなどのプラットフォームで、定期的にチェックすることで、業界の動きを把握できます。
- SNS: LinkedIn、X(旧Twitter)などのSNSで、業界のエキスパートや関連企業をフォローすることで、リアルタイムの情報を得られます。特にTwitterは情報が即時に流れるため、緊急のアップデートやトレンドにすぐに気づくことができます。
書籍と研究論文
- 専門書: バックエンドエンジニアリングに関する専門書を読むことで、深い知識と理解を得られます。特に、アーキテクチャやデータベース設計に関する書籍は、基礎を固める上で非常に有用です。
- 研究論文: 新しい技術や手法が発表される研究論文も、業界の先端を理解するためには有用です。arXivやIEEE Xploreといったデータベースで、関連する論文を探して読むと良いでしょう。
イベントとセミナー
- 技術イベント: 技術イベントやハッカソンに参加することで、最新の技術を体験し、業界の人々とネットワーキングできます。これは、新しいビジネスチャンスやキャリアの道を開く可能性があります。
- オンラインセミナー: コロナウイルスの影響でオンラインセミナーが増えています。参加することで、最新の情報とスキルを手に入れられます。多くのセミナーは録画されているため、後で何度でも復習できる点も魅力です。
業界レポート
「業界研究のやり方」については、下記リンクの記事で詳しく取り上げています。興味があったら読んでみてください。↓
未経験からバックエンドエンジニアに転職するには
未経験からバックエンドエンジニアに転職するには、いくつかのステップを経る必要があります。このセクションでは、そのステップと具体的な方法について詳しく解説します。
スキルの習得
- プログラミング基礎: まずはプログラミングの基礎を理解することが重要です。PythonやRubyなど、初心者に優しい言語から始めると良いでしょう。オンラインコースや書籍を利用して自学する方法があります。
- フレームワークの理解: 基礎ができたら、次はフレームワークを学びます。DjangoやRuby on Railsなど、初心者にも取り組みやすいフレームワークがあります。チュートリアルを完了することで、実践的なスキルを身につけられます。
ポートフォリオ作成
- 独自プロジェクト: スキルを証明するためには、独自のプロジェクトを作成することが有用です。GitHubにコードをアップロードして、公開しましょう。これが後の転職活動で大きなアピールポイントとなります。
- オープンソースへの貢献: 既存のオープンソースプロジェクトに貢献することで、実務経験を積むことができます。コードのレビューを受けることで、スキルのブラッシュアップが期待できます。
インタビュー対策
- テクニカル面接の準備: アルゴリズムやデータ構造に関する問題が出ることが多いので、しっかりと準備をしておきましょう。LeetCodeやAtCoderで問題を解く練習をすると良いでしょう。
- ポートフォリオのプレゼンテーション: 自分が作成したプロジェクトについて説明できるように、ポートフォリオのプレゼンテーションを準備します。具体的な成果や学び、技術スタックを明確にすることが重要です。
転職活動
- 履歴書と職務経歴書の作成: 未経験でも、学んだスキルやプロジェクトをしっかりとアピールする履歴書と職務経歴書を作成します。具体的な成果や使用技術を明記することで、採用担当者に自分のスキルを理解してもらいやすくなります。
- 転職サイトとエージェントの活用: 転職サイトやエージェントを活用して、未経験OKの求人を見つけましょう。特にエージェントは、未経験者でも採用してくれる企業を紹介してくれる場合があります。
「職種を変える転職(異職種転職)」については、下記リンクの記事で詳しく取り上げています。興味があったら読んでみてください。↓
30代未経験からバックエンドエンジニアへの転職は可能か?難しいのか?
30代未経験からバックエンドエンジニアへの転職は確かに挑戦的な道ではありますが、決して不可能ではありません。以下に、その理由と注意点をいくつか挙げます。
可能な理由
- 技術の進化: 現代のプログラミング言語やフレームワークは、以前よりも学びやすく、効率的になっています。
- 多様な教育プログラム: オンラインコース、ブートキャンプ、書籍など、多くのリソースが利用可能です。
- 経験の活用: 30代であれば、他の職種で培ったスキルや経験を活かすことができます。例えば、プロジェクト管理やコミュニケーションスキルなどです。
- 高い需要: バックエンドエンジニアは引き続き高い需要があります。特にクラウドコンピューティングやデータ解析などのスキルを持っていると、より多くのチャンスがあります。
注意点
- 時間と労力: プログラミングのスキルを磨くには相当な時間と労力が必要です。
- キャリアの短縮: 30代からのスタートでは、20代でスタートした人たちよりもキャリアが短くなる可能性があります。そのため、スキルを早く高める必要があります。
- 年齢差別: 残念ながら、テック業界には年齢に対する偏見が存在する場合もあります。しかし、スキルと経験があれば、この障壁も乗り越えられます。
- 経済的負担: オンラインコースやブートキャンプには費用がかかる場合があります。
- 競争: 若い世代と同じ職を目指す場合、競争が激しくなる可能性があります。
総じて、30代未経験からでもバックエンドエンジニアになることは可能ですが、そのためには計画的なアプローチと高いモチベーション、そして継続的な学習が必要です。
バックエンドエンジニアへの転職に有利に働く資格
バックエンドエンジニアへの転職に有利に働く資格はいくつかありますが、資格よりも実際のスキルと経験が重視される傾向にあります。
それでも、以下のような資格は一定の信用とスキルの証明になる場合があります。
AWS Certified Solutions Architect
- 詳細: Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスに関する広範な知識を証明する資格です。
- 有用性: AWSは多くの企業で使用されているため、この資格は広く認知されています。
- 対象者: クラウドインフラストラクチャやアーキテクチャに関心があるエンジニア。
■参考:
- AWS Certified Solutions Architect公式サイト
- AWS Certified Solutions Architect – Associate 認定
- AWS Certified Solutions Architect – Associate Certification
- AWS Certified Solutions Architect – Professional Certification
Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert
- 詳細: Microsoft Azureのクラウドサービスに関する専門的な知識とスキルを証明する資格です。
- 有用性: Azureは特に大企業でよく使用されており、この資格は企業での信用が高いです。
- 対象者: Microsoft製品を使用する企業で働く可能性が高いエンジニア。
■参考:
Google Cloud Professional Cloud Architect
- 詳細: Google Cloud Platform(GCP)に関するアーキテクチャとアプリケーションの設計、開発に関する資格です。
- 有用性: GCPはAIやデータ分析に強いため、これらの分野に興味があるエンジニアに有用です。
- 対象者: データ重視のアプリケーションやサービスに関わるエンジニア。
■参考:
- Associate Cloud Engineer 認定資格 | Learn/Google Cloud
- Associate Cloud Engineer 認定試験ガイド | Learn/Google Cloud
- 【2023年版】Associate Cloud Engineerの勉強法とおすすめの …/bel-itigo.com
Oracle Certified Professional, Java SE
- 詳細: Javaプログラミング言語に関する専門的な知識とスキルを証明する資格です。
- 有用性: Javaは非常に多くのシステムで使用されているため、この資格は多くの場面で有用です。
- 対象者: Javaを用いたアプリケーション開発に関わるエンジニア。
■参考:
- Java SE 11 認定資格/Oracle
- Oracle認定Javaプログラマ試験ガイド/資格の学校TAC
- Oracle認定Javaプログラマとは?資格の種類と難易度/プログラマカレッジ
Cisco’s CCNA
- 詳細: ネットワークの基本的な設定や運用に関する知識を証明する資格です。
- 有用性: バックエンドエンジニアはしばしばネットワークとも関わるため、この資格が役立つ場合があります。
- 対象者: ネットワークに関連する業務に従事するエンジニア。
■参考:
- トレーニング & 認定/Cisco
- CCNAとCCNPのどちらを受けるべき?難易度や勉強時間は桁 …/アンドエンジニア
- CCNAとCCNPの違いは?難易度や年収など比較しながら解説/techhub
- CCNAとは?どんな資格でどれくらい勉強が必要?時間…/Udemyメディア
CompTIA Security+
- 詳細: サイバーセキュリティの基本的な知識とスキルを証明する資格です。
- 有用性: セキュリティはすべてのエンジニアにとって重要なテーマであり、この資格はその基礎を固めるために有用です。
- 対象者: セキュリティに関心がある、またはセキュリティが重要なプロジェクトに関わるエンジニア。
■参考:
- CompTIA Security+とは?試験の難易度や試験内容/orangeinc.tech
- CompTIA Security+の資格解説|難易度やメリット/Tech.C.福岡
MongoDB Certified Developer
- 詳細: NoSQLデータベースMongoDBに関する専門的な知識を証明する資格です。
- 有用性: NoSQLデータベースが多くのプロジェクトで使用されているため、この資格は特定のニーズに応えます。
- 対象者: データベース設計や運用に関わるエンジニア。
■参考:
- MongoDB Associate Developer Course Exam/MongoDB University
- MongoDB Certified Developer Associate/Udemy
- MongoDB Associate Developer Certification Study Guide/Linkedln
Certified Ethical Hacker (CEH)
- 詳細: サイバーセキュリティの専門家として、システムの脆弱性を評価するスキルを証明する資格です。
- 有用性: セキュリティは非常に重要なテーマであり、この資格は高度なセキュリティスキルを証明します。
- 対象者: セキュリティに特化した業務に従事する、またはそのような業務に興味があるエンジニア。
■参考:
- CEH Certification | Certified Ethical Hacker | CEH Course/EC-Council
- CEH(認定ホワイトハッカー)|EC-Council公式トレーニング/グローバルセキュリティエキスパート株式会社
- 認定ホワイトハッカー(CEH)の資格解説|難易度やメリット/TECH.C.福岡
バックエンドからフロントエンドへの転職は可能か?難しいのか?
バックエンドからフロントエンドへの転職は十分に可能です。実際、多くのエンジニアがフルスタック(バックエンドとフロントエンドの両方)のスキルを持っています。以下に、その理由と注意点をいくつか挙げます。
可能な理由
- 共通の基礎知識: バックエンドとフロントエンドは、多くの基礎的なプログラミングの原則を共有しています。
- 技術の類似性: 一部のプログラミング言語(例:JavaScript)は、バックエンドとフロントエンドの両方で使用されます。
- 開発プロセスの理解: バックエンドの経験があれば、ソフトウェア開発の全体的なプロセスや、フロントエンドとどのように連携するかについての理解があります。
- 多様なリソース: フロントエンド開発を学ぶための多くのオンラインコース、チュートリアル、ドキュメントがあります。
注意点
- デザインセンス: フロントエンドはユーザーインターフェースに関わるため、デザインに対する理解やセンスが求められる場合があります。
- 新しいフレームワーク/ライブラリ: フロントエンドは新しいフレームワーク(React, Angular, Vueなど)が頻繁に登場するため、継続的な学習が必要です。
- ユーザー体験の理解: フロントエンド開発では、ユーザー体験(UX)に重点を置く必要があります。これはバックエンドとは異なるスキルセットかもしれません。
- 競争: フロントエンドエンジニアも高い需要がありますが、それに伴い競争も激しい場合があります。
総じて、バックエンドからフロントエンドへの転職は可能であり、多くのエンジニアがこのようなキャリアパスを選んでいます。
ただし、フロントエンドには独自のスキルと知識が必要なため、それに対応するための学習と練習が必要です。
バックエンドエンジニアはつらい・やめとけと言われる理由
バックエンドエンジニアとして働くことには多くの魅力がありますが、一方で「つらい」「やめとけ」と言われる理由も存在します。このセクションでは、そのような理由とその対処法について詳しく解説します。
高い責任感
サーバーの安定性
バックエンドエンジニアはサーバーの安定性を保つ責任があります。一つのミスが大きなダウンタイムを引き起こす可能性があり、そのプレッシャーは大きいです。
この責任感は、特に大規模なサービスで顕著になります。
長時間の作業
緊急のバグ修正
サービスがクリティカルな状態になると、夜遅くまで、あるいは休日に働くことも求められます。これは、ワークライフバランスに影響を与える可能性があります。
スキルの更新要求
新しい技術の追随
バックエンドの技術は日々進化しています。新しい技術やフレームワークが出るたびに学習が必要で、その負担は少なくありません。継続的な自己投資が必要です。
チームとのコミュニケーション
フロントエンドとの連携
バックエンドエンジニアはフロントエンドエンジニアと密に連携する必要があります。
そのコミュニケーションが不足すると、プロジェクト全体に影響を与える可能性があります。特にAPI設計などでの連携が重要です。
キャリアパスの不明瞭さ
スペシャリストかジェネラリストか
バックエンドエンジニアには多くの方向性がありますが、それが逆にキャリアパスを不明瞭にすることがあります。
例えば、データベースのスペシャリストになるか、フルスタックエンジニアになるかなど、選択肢は多いです。
バックエンドエンジニアへの転職完全ガイド:未経験からのロードマップ|まとめ
この記事では、バックエンドエンジニアへの転職に関する多角的な視点から情報を提供しました。
バックエンドエンジニアとは何か、仕事内容、職種、そしてそのメリット・デメリット、さらには「つらい・やめとけ」と言われる理由まで、幅広く解説してきました。
■この記事で得られる知識
- バックエンドエンジニアの基本的な仕事内容とスキルセット
- バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違い
- 転職する際のメリットとデメリット
- バックエンドエンジニアの将来性とキャリアパス
- 未経験からバックエンドエンジニアに転職する具体的なステップ
バックエンドエンジニアとして成功するためには、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や継続的な学習も重要です。
この記事が、あなたの転職活動やキャリア形成に少しでも役立つことを願っています。