仮想通貨(暗号資産)を保管する方法はいくつかありますが、その中でも最も安全な方法の一つが「コールドウォレット」です。
コールドウォレットを使うことで、オンライン上のリスクから仮想通貨を守ることができ、ハッキングや不正アクセスのリスクを大幅に減らすことができます。
しかし、コールドウォレットって具体的にどんなものなのか、どうやって使うのか、初めての方には少しハードルが高く感じるかもしれません。
この記事では、初心者向けにコールドウォレットの仕組みや作り方、購入方法やおすすめの種類、さらには税金に関する注意点まで、わかりやすく解説します。
■この記事でわかること:
- コールドウォレットとは何か、その仕組みについて理解できる
- コールドウォレットの作り方と基本的な使い方を学べる
- おすすめのコールドウォレットや購入方法、税金の注意点がわかる
コールドウォレットとは?仮想通貨を安全に保管する方法
コールドウォレットは、仮想通貨をインターネットに接続せずに保管する方法です。
これにより、ハッキングや不正アクセスのリスクを避け、仮想通貨を安全に守ることができます。
特に長期的に保管したい場合に、コールドウォレットは有効です。
コールドウォレットの特徴
- インターネット非接続: オンライン上の脅威にさらされることがないため、ハッカーによる攻撃を防ぎます。
- オフラインでの保管: 仮想通貨の秘密鍵をインターネットから切り離した状態で管理します。
- 形式の種類: 代表的なものには、USB型のハードウェアウォレットや、紙に情報を書き留めるペーパーウォレットがあります。
コールドウォレットのメリット
- 高い安全性: オフラインで保管するため、ハッキングのリスクが極めて低いです。
- 長期保管に最適: 頻繁に取引をしない人や、大きな額の仮想通貨を保管する際におすすめです。
コールドウォレットを利用することで、仮想通貨をインターネットから隔離し、より安全に管理することが可能です。
初心者でも利用が簡単なので、仮想通貨を長期的に守りたい方には特におすすめです。
コールドウォレットの仕組みとホットウォレットとの違い
仮想通貨を保管する方法には、主に「コールドウォレット」と「ホットウォレット」があります。これらの違いを理解することで、より安全に仮想通貨を管理できます。
コールドウォレットの仕組み
- オフライン保管: コールドウォレットはインターネットから切り離された状態で、仮想通貨を保管します。これにより、ハッキングや不正アクセスから守ることができます。
- 高い安全性: 外部からのアクセスが不可能なので、特に長期間保管する際に安心です。
ホットウォレットの仕組み
- インターネット接続: ホットウォレットは常にインターネットに接続されているため、すぐに仮想通貨を送受信できます。取引所やスマートフォンのアプリで使用することが一般的です。
- 利便性が高い: 取引や送金を頻繁に行う人に便利ですが、インターネットに接続されているため、ハッキングリスクがあります。
コールドウォレットとホットウォレットの違い
- 安全性: コールドウォレットはオフライン保管のため、ホットウォレットよりも安全性が高いです。
- 利便性: ホットウォレットはインターネット接続があるため、取引や送金がすぐに行える反面、セキュリティリスクが高まります。
結論として、コールドウォレットは安全性を重視した保管方法で、ホットウォレットは取引の利便性を重視した方法です。状況に応じて使い分けることが重要です。
仮想通貨のコールドウォレットの作り方と使い方
コールドウォレットを使って仮想通貨を保管する方法は、初めてでも簡単です。ここでは、コールドウォレットの作り方と基本的な使い方について説明します。
コールドウォレットの作り方
- ハードウェアウォレットを購入
- LedgerやTrezorなどのハードウェアウォレットを公式サイトから購入します。安全性を確保するために、信頼できる販売元から購入しましょう。
- 初期設定を行う
- デバイスをパソコンに接続し、専用の管理アプリをインストールします。その後、PINコードやリカバリーフレーズ(12~24個の単語)を設定します。リカバリーフレーズはデバイスを紛失した場合に仮想通貨を復元するために必要なので、厳重に保管しましょう。
- 仮想通貨を送金
- 取引所や他のウォレットからコールドウォレットに仮想通貨を送金します。送金が完了したら、ウォレットをインターネットから切り離し、オフライン状態で安全に保管します。
コールドウォレットの使い方
- 保管時: インターネットから切り離された状態で仮想通貨を安全に保管できます。取引を行わない限り、接続する必要はありません。
- 使用時: 仮想通貨を送金したい場合や残高を確認したい場合、デバイスをパソコンに接続し、管理アプリを使用して操作します。
コールドウォレットの使い方は非常にシンプルですが、リカバリーフレーズの管理が最も重要です。
コールドウォレットの購入方法とおすすめの種類
コールドウォレットを購入する際には、安全性や信頼性が重要です。以下では、コールドウォレットの購入方法と初心者におすすめの種類を紹介します。
コールドウォレットの購入方法
- 公式サイトから購入
- コールドウォレットを購入する際は、必ず公式サイトから直接購入するのが最も安全です。これにより、改ざんや不正なソフトウェアがインストールされているリスクを避けられます。
- 正規代理店での購入
- 家電量販店や仮想通貨関連の正規代理店から購入することも可能ですが、公式サイトからの購入が推奨されます。
- 通販サイトは注意が必要
- Amazonなどの通販サイトでも購入できますが、偽造品のリスクがあるため、信頼できる販売元か確認が必要です。
おすすめのコールドウォレット
- Ledger Nano X
- Bluetooth機能を備えたハードウェアウォレットで、スマートフォンからも利用可能。複数の仮想通貨に対応し、安全性が高いのが特徴です。
- Trezor Model T
- タッチスクリーンが搭載され、操作が直感的で使いやすいモデルです。セキュリティ機能が充実しており、初心者にも安心して使えます。
- Ledger Nano S Plus
- 手頃な価格ながら多機能で、初めてコールドウォレットを使用する人におすすめです。
これらのウォレットはセキュリティが高く、多くのユーザーに信頼されています。安全性を重視し、必ず公式のルートから購入するようにしましょう。
コールドウォレットを使う上での注意点とリスク
コールドウォレットは仮想通貨を安全に保管するための優れた手段ですが、いくつかの注意点とリスクがあります。これらを理解しておくことで、さらに安全に資産を管理できます。
注意点
1. リカバリーフレーズの管理
コールドウォレットの初期設定時に生成されるリカバリーフレーズ(12~24個の単語)は、仮想通貨を復元するために不可欠です。
リカバリーフレーズを紛失すると、ウォレットを復元できなくなり、仮想通貨にアクセスできなくなる可能性があるため、厳重に保管する必要があります。
2. 物理的な破損や紛失
コールドウォレットは物理デバイスであるため、破損や紛失のリスクがあります。デバイス自体を安全な場所に保管し、リカバリーフレーズも別途安全に保管しましょう。
3. 定期的なファームウェアの更新
セキュリティ向上のため、コールドウォレットのファームウェアを定期的に更新することが推奨されます。更新しないと、最新のセキュリティ対策が適用されない可能性があります。
リスク
- 紛失や盗難: コールドウォレットやリカバリーフレーズを紛失した場合、仮想通貨にアクセスできなくなるリスクがあります。また、リカバリーフレーズを他人に知られると、資産が盗まれる恐れがあります。
- デバイスの故障: デバイスが故障した場合も、リカバリーフレーズを使って復元できますが、フレーズを失くしてしまうと復元不可能です。
コールドウォレットを安全に使用するためには、これらの注意点を理解し、しっかりと管理することが大切です。
コールドウォレットに関連する税金の注意点
コールドウォレットに仮想通貨を保管していても、取引や売却時には税金の問題が発生します。
仮想通貨は日本の税法上「資産」として扱われ、一定の条件を満たすと課税対象になります。
ここでは、コールドウォレット使用時に気をつけるべき税金の注意点を紹介します。
税金がかかるタイミング
1. 仮想通貨の売却時
仮想通貨をコールドウォレットから引き出し、売却して利益が出た場合、その利益は「雑所得」として課税されます。
保管期間中には税金は発生しませんが、売却時に利益が出たかどうかを計算する必要があります。
2. 仮想通貨での支払い時
コールドウォレット内の仮想通貨を使って商品やサービスを購入する場合、その時点の仮想通貨の価値に基づいて利益が出た場合には課税されます。
3. 仮想通貨同士の交換時
コールドウォレットから仮想通貨を引き出し、他の仮想通貨と交換する場合も、利益が発生すれば課税されます。
税金の計算方法
取得価額と売却価額の差額が課税対象となります。
コールドウォレットで保管している間は税金は発生しませんが、引き出して売却・使用する際には利益が出た分に税金がかかるため、記録をしっかり残しましょう。
仮想通貨の売却や使用時には、税金の申告が必要です。正しい記録管理と適切な申告を行い、トラブルを避けましょう。
まとめ|コールドウォレットとは?仮想通貨を保管する仕組みや作り方を解説
コールドウォレットは、仮想通貨を安全に保管するための最も効果的な方法です。インターネットに接続されていないため、ハッキングリスクを避けながら、長期保管に適しています。
しかし、リカバリーフレーズの管理やデバイスの紛失リスクには注意が必要です。また、仮想通貨の売却や使用時には税金がかかるため、適切な申告が求められます。
コールドウォレットを使って、安全かつ効率的に仮想通貨を管理し、資産を守りましょう。
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