「PTSってよく聞くけど、正直よくわからない…」
「夜間取引ってなに?昼間の株式市場とどう違うの?」
投資に関心がある人なら、一度はPTS(夜間取引)という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。
最近では、決算発表後に株価が大きく動く場面も多く、「PTSで値上がりしている」「PTSで急落」などのニュースもよく見かけます。
特に、日経平均が動いた後や海外市場の影響を受けたときなど、夜のうちに株価がチェンジしていることも珍しくありません。
でも実際のところ、
- PTSとは何か?
- どんな仕組みで株価(気配値)は決まるのか?
- メリットやリスクはあるのか?
こうした疑問をきちんと理解している人は意外と少ないのが現実です。
この記事では、「PTSとは何か?」をできるだけわかりやすく、簡単に解説していきます。
初心者の方でもスッと理解できるよう、専門用語はかみ砕いて説明します。
■この記事でわかること:
- PTS(夜間取引)の意味と仕組み
- PTSの株価や気配値の決まり方・確認方法
- メリット・デメリットや注意すべきリスク
PTSとは何の略?簡単にいうと何?

PTSとは、Proprietary Trading System(プロプライエタリー・トレーディング・システム)の略です。
日本語では「私設取引システム」と呼ばれます。
PTSを簡単にいうと…
- 証券取引所を通さずに株式を売買できる仕組み
- 証券会社が独自に運営する取引市場
- 夜間取引ができる場としてよく使われる
通常、株は東京証券取引所などの市場で売買されます。しかしPTSは、それとは別の“もうひとつの市場”のような存在です。
取引所との違い
| 比較項目 | 通常の株式市場 | PTS |
|---|---|---|
| 運営主体 | 証券取引所 | 証券会社など |
| 取引時間 | 主に平日日中 | 夜間も可能 |
| 出来高 | 多い | 少なめ |
つまりPTSとは、夜でも株を売買できる仕組みのこと。
「仕事が終わった後に株を取引したい」「決算発表後すぐに動きたい」という投資家にとって、便利な選択肢となっています。
PTS=夜間取引?ナイトセッションとの違い

「PTS=夜間取引」と思われがちですが、正確には“夜間でも取引できる仕組みがPTS”です。
つまり、PTSは仕組みの名前であり、夜間取引はその特徴のひとつです。
PTSと夜間取引の関係
- PTS:私設取引システムという仕組み
- 夜間取引:PTSを使って夜に株を売買すること
- 日中の時間帯にもPTS取引は存在する
そのため、「PTS=夜だけ」というわけではありません。
ナイトセッションとの違い
よく混同されるのが、先物取引のナイトセッションです。
主な違い
- PTS:現物の株式(個別銘柄)を売買
- ナイトセッション:日経平均先物などの先物商品を売買
- 値動きの仕組みもリスクも異なる
ナイトセッションでは日経平均の先物が動きますが、PTSでは実際の銘柄の株価や気配値が動きます。
つまり、対象商品が違うという点が最大のポイントです。違いを理解しておかないと、リスクの取り方も変わってくるので注意しましょう。
PTSの仕組み|株価はどうやって決まる?

PTSでも、株価の決まり方は基本的に通常の株式市場と同じです。
ポイントは「需要と供給」です。
株価が決まる基本ルール
- 買いたい人が多い → 株価は値上がり
- 売りたい人が多い → 株価は下落
- 売り注文と買い注文が一致した価格で成立
つまり、PTSだから特別な計算方法があるわけではありません。
PTS特有のポイント
① 出来高が少ない
参加者が少ないため、少しの注文で株価が大きくチェンジすることがあります。
② 気配値が重要
- 気配値=「今この価格で買いたい/売りたい」という注文状況
- 板情報を見ることで需給バランスがわかる
③ 決算やニュースの影響を受けやすい
決算発表後などは、翌日の値動きを先取りする形でPTSの株価が動くこともあります。
PTSの株価は「市場参加者の心理」がより反映されやすいのが特徴です。仕組みを理解すれば、夜間取引の動きも読みやすくなります。
PTS(夜間取引)のメリット

PTS(夜間取引)には、通常の株式市場にはないメリットがあります。特に、日中忙しい人や決算を重視する投資家にとっては大きな武器になります。
① 夜でも取引できる
- 仕事終わりでも売買可能
- 昼間に相場を見られない人でもチャンスがある
- ライフスタイルに合わせた投資ができる
② 決算発表後すぐに動ける
- 決算やニュースは引け後に出ることが多い
- 値上がり・急落にいち早く対応できる
- 翌日の寄り付き前にポジション調整が可能
③ 株価の先行指標になることも
- 翌日の株価のヒントになる
- 日経平均や海外市場の影響を先取りできる
- 銘柄ごとのポイントを早めに確認できる
PTSは「時間の自由度」が最大のメリットです。上手に活用すれば、投資チャンスを広げることができます。
PTSのデメリット・リスク

便利なPTS(夜間取引)ですが、メリットだけでなく注意すべきリスクもあります。仕組みを理解せずに使うと、思わぬ損失につながる可能性があります。
① 出来高が少ないリスク
- 参加者が少ない
- 売買が成立しにくい場合がある
- 少額の注文で株価が大きく値上がり・急落することも
通常の株式市場よりも流動性が低いため、価格が飛びやすいのが特徴です。
② スプレッドが広がりやすい
- 買値と売値の差が大きくなる
- 気配値と実際の約定価格がズレることも
思った価格で約定しないケースもあるため、指値注文が基本です。
③ 情報の少なさ・急な株価チェンジ
- 板情報が薄い
- 突然のニュースで価格が急変
- 日経平均や海外市場の影響を受けやすい
PTSはチャンスもありますが、値動きが荒くなりやすい点がリスクです。メリットとあわせて、冷静に活用することが大切です。
PTSはどんな人に向いている?

PTS(夜間取引)は便利な仕組みですが、すべての投資家に必須というわけではありません。特徴を理解したうえで、自分に合っているかを判断することが大切です。
① 日中忙しい会社員・副業投資家
- 昼間は相場を見られない
- 仕事終わりに株価を確認したい
- 夜の時間を有効活用したい
こうした人にとって、PTSは大きなメリットがあります。
② 決算・材料重視の短期投資家
- 決算発表後すぐに動きたい
- 値上がり初動を狙いたい
- 翌日の値動きを先取りしたい
ニュースや材料に素早く反応したい人向きです。
③ ある程度経験のある投資家
- 気配値や板情報を読める
- リスクを理解している
- 急な株価チェンジにも冷静に対応できる
一方で、完全初心者には少し難易度が高い面もあります。まずは仕組みを理解し、少額から試すのがおすすめです。
まとめ|PTS(夜間取引)を正しく理解してチャンスを広げよう

PTSとは、証券取引所とは別に運営される私設取引システムで、夜間でも株式を売買できる仕組みです。
決算発表後すぐに動ける点や、日中忙しい人でも取引できる点は大きなメリットといえるでしょう。
一方で、出来高が少なく株価が急にチェンジしやすいなどのリスクもあります。気配値や板情報を確認し、仕組みを理解したうえで活用することが大切です。
PTSを正しく使えば、投資のチャンスは確実に広がります。







